| 社団法人沖縄県建築士事務所協会機関誌 秋季号 2009年10月 |
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(社)沖縄県建築士事務所協会 賛助会
会長 名護宏雄(コンピュータ沖縄社長)
建築業界と、我がIT業界の違い 今年の初夏に、屋敷裏の古い家畜小屋を改造した。親父が元気な頃、サトウキビの出荷終了時に、手伝ってくれた親戚や兄弟を集めて感謝の宴会を開いた。そのとき、丸々太ったヤギや鶏を潰して大盤振る舞いした、思い出の小屋である。
建築業界と、我がIT業界は、似通ったところがある。クライアントから仕事の相談が有り、それを設計し図面通り作り上げ、成果品を引き渡す。コンピュータのシステム開発も同様な手順を踏む。行政の許認可や諸手続き、建築設計事務所から建築業者への分業体制等はないが、仕事の流れは似ている。 IT業界では、打ち合わせや引渡しまで設計書と仕様書の作成ですむ。法的に決まった基準はなく、社内基準か個人的経験で作成され、客観的なオーソライズされた仕様は決められていない。社内のシステムエンジニア(SE)とプログラマーによってシステムが開発され納品となる。 作業は個々人の判断に任されるので、流れを把握してそれをプログラムで表現し、求められる仕様を満たすには、論理より試行錯誤の繰り返しが多くなる。機能が足りない、複雑で処理速度が遅い等でトラブルに発展することもある。 簡単な増改築でも、事前準備と細部の打ち合わせは手抜きできないのと同様に、職場で長時間付き合うコンピュータシステム、使い勝手や処理速度は担当者の日常業務に大きな負担になる。SEは効率的で行き届いたシステム作りが求められる。 システムが稼動したときの喜び、物づくりの快感は建築業界と同様だが、我がIT業界も標準化や分業化が進展し、効率的な作業手順の確立が急がれる。そうなれば、行き違いによるトラブルも減少し、双方にメリットが出て顧客満足度も上がるのだが・・・。 |