ポスト三次振計の議論が増え、連日新聞に解説や特集が載っている。専門 分野ではないが企業経営の立場上気になり、県のホームページを検索してみた。
沖縄振興のあり方に関する基本的な考え方の背景と意義の中に、「(IT革命 など新たな潮流の変化は)景気循環のようなサイクル的な変動ではなく、歴史的発展段階を形成する地殻変動」とある。
IT基本法には「IT革命は産業革命に匹敵する歴史的大転換を社会にもた らす」と定義。一月に「e―japan戦略」を決定、戦略目標を三―五年で 達成するとある。ポスト三次振計は、スタートからほぼ「e―japan戦略」 と重なる。
「超高速インターネット網の整備、電子政府の実現、新時代に向けた人材育 成等を通じて世界最先端のIT国家」が実現された沖縄を想定して案を作る必要がある。ドッグイヤーからマウスイヤーへ目まぐるしく変わる時代、 「e―japan戦略」との関連をもっと掘り下げて検討すべきではないか…。
離島の多い沖縄。離島のインフラ整備は採算面から、後回しにされてきたが、 今回もその可能性は高い。IT国家は遠隔教育、遠隔医療、電子政府等の実現で地理的制約や年齢、身体的条件に関係なくインターネットを通じて、いつで も必要とするサービスを受けることができ、長年ハンディを押し付けられてき た離島こそ、IT革命のメリットを享受すべきである。通信衛星等を使った高 速通信インフラの整備と、優先的施策の実行を国に求めておくべきである。
「魅力ある地域特性をいかした役割発揮」の実例として日本全国はもちろん、 離島の多い東南アジア地域からも注目され、高く評価される沖縄であってほしい。
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